モデルとは。ジャンル別仕事内容
【モデル】と聞くと、みなさんはどのようことをイメージするでしょうか。
恐らくみなさんがパッとイメージするのは、
・パリコレなどの大きなショーでランウェイを歩くモデル
・有名ファッション雑誌の華やかなモデル
この2つが主なモデルのイメージではないでしょうか。
しかし、モデルといっても他にも様々なジャンルのモデルが存在します。
自分には一体どのジャンルのモデルの仕事が合っているのか、を知りたい人へ向けて、モデルの種類を仕事内容や特徴と合わせて紹介します。
ファッションモデル(ショーモデル)
モデルのジャンルの中で、代表的なのがファッションモデルです。その中でも、ファッションショーで最新の洋服やアクセサリーを身に着け、ランウェイを歩くモデルを ショーモデル と呼びます。
ショーモデルはモデルの中では最高峰といわれており、簡単にはなれません。女性でも身長は175㎝以上があたりまえの世界です。有名なパリコレをはじめとする有名ファッションショーでは、日本人だけでなく海外のモデルと共にランウェイを歩くことになります。日本人よりも背が高い外国人モデルと並んでもひけをとらないためにも、身長は欠かせない要素です。
ランウェイを歩くモデルの役割は、各ブランドの良さを見ている人に伝えることです。そのため、身に着けたものを最大限に良く見せるためにも、抜群のプロポーションが必要不可欠です。ショーモデルはずば抜けて美人な顔よりも、小顔で手足がスラっと長いプロポーションの良さが重要視されます。
ファッションモデル(スチールモデル)
スチールモデルとは写真(静止画)モデルのことです。ファッション雑誌のモデルや、通販カタログのモデルなどが主な仕事です。
雑誌の表紙などを飾る専属モデルの他に、Web上での掲載もあります。
ショーモデルと同じく、最新の洋服やアクセサリーを身に着けるため、プロポーションの良さが大事です。3サイズはさほど重要ではないですが、顔が小さく手足が長いなど、バランスの良さが大事です。
洋服を美しく見せるためのポージングや、バラエティ豊かな表情の練習も必要不可欠です。
コマーシャルモデル(広告モデル・商用モデル)
コマーシャルモデルとは、CM,商品カタログ、広告、会社パンフレットなどの商業メディアで起用されるモデルのことです。
ファッションモデルは、顔立ちが良い、スラッとしたスタイルの良い若い人というイメージがあるかと思いますが、コマーシャルモデルは、ファッションモデルとは違い様々な企業の需要に応えるため、 老若男女さまざまな世代の方が活躍 できます。
コマーシャルモデルに求められるのは、顔やスタイルの良さよりも、親近感や愛嬌です。美人すぎるよりも、一般の人が 親近感を抱きやすい、笑顔の素敵な人 が好まれます。
スポーツジムの広告なら、スポーティーな衣装の似合うヘルシーな感じの女性がぴったりでしょう。高齢者をターゲットにしたサプリの広告では、楽しそう表情で元気に歩く高齢の夫婦がぴったりかもしれません。このように、それぞれの広告のイメージにあった人材が求められます。
ファッションモデルではウォーキングやポージングなどの力が求められますが、コマーシャルモデルで求められるのは 演技力 です。テレビCMのような動画では、特に演技力が求められます。
ブライダルモデル(ウェディングモデル)
ブライダルモデルとは、ウェディングドレスのショーやカタログ、模擬の結婚式などで 花嫁役を務めるモデル のことです。
ブライダルショーでは、新作のウェディングドレスを着用し、プロにヘアメイクをしてもらいランウェイを歩きます。
ほかにも、ホテルや結婚式場が、うちではこんな素敵な式があげられますよ!とお客様にお見せするデモンストレーションの挙式で、男性モデルの方と共に新郎新婦役を演じます。
その模擬挙式を見たカップルたちに、私たちもこんな素敵な式を挙げたい!と思っていただくための大事な役割となります。
ブライダルモデルになるためにはいくつか注意事項があります。
花嫁には清楚で神聖なイメージがあることから、金髪や明るい髪色などの奇抜な髪色ではなく、 黒髪などのダークトーンな髪色 が求められます。
また、真っ白なウェディングドレスを綺麗に着こなすために、 日焼けやタトゥーは禁止 としている場合がほとんどです。
大きく背中の空いたドレスを着る場合もありますので、お肌のコンディションを整えておくことも大事です。
パーツモデル
パーツモデルとは、髪や手、足など、体の一部分のみのモデルのことです。
ファッションモデルは全身のバランスの良さ、美しさが必要なのに対し、パーツモデルは一部分のみの美しさでの勝負となります。
手の指が長く真っすぐな人なら手タレ(手のタレント)、足がスラっと長く綺麗な人なら足タレ(足のタレント)など、自分に自信のあるパーツを使って働くことが出来ます。
起用先は広告やCM,カタログや雑誌など様々です。
手タレはハンドクリームや指輪の広告、足タレはストッキングや靴の広告、髪タレなら美容院やシャンプーの広告などに起用されます。
パーツモデルは一部分のみのモデルのため、顔やスタイルはいたって普通、といった方がほとんどです。しかしモデルとして使う部分は、常に綺麗に保つよう注意が必要です。
手タレの場合は手が命です。水仕事や家事などで荒れてしまったり、傷をつけてしまっては仕事になりません。常に手袋をしてガードしたり、念入りなケアが必要となります。